残像(12) 2010年7月 薄雲に投影されたシャドーバンド |
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薄雲に投影されたシャドーバンド
皆既日食の前後に、建物の壁などに淡い筋状の影(シャド−バンド)が走るのが
見られことがあるが、今回の日食ではシャドーバンドが地上だけでなく上空の
薄雲に投影されたと思われる光景が眺められた。
上の写真は、第3接触の8秒後のダイヤモンドリングの写真だが、よく見ると
太陽が光っている部分と平行な縞模様が周りの薄雲全体に見られる。当初、この
縞模様の原因は光学系のムラかカメラの故障ではないかと思ったが、日食仲間と
連絡を取りあった結果、他にも同様の模様を写された人が多数おられることが
分かり、薄雲に投影されたシャドーバンドと考えて間違いないことが分かった。
今のところ、過去にこのような映像が記録されたとの報告は見当たらず、何故
今回見えたのか、どういう原理でこのように見えるのか、解析を始めている。
撮影日時 : 2010年7月11日8時45分09秒(現地時刻)
望遠鏡 : タカハシFS60C+フラットナー
カメラ : FinePixS5Pro
露 光 : ISO100 1/160秒
撮影地 : フレンチポリネシア ツアモツ諸島 ハオ環礁
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