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薄雲越しのコロナ
３月９日に、インドネシアから北太平洋にかけて、皆既日食が起こった。
皆既帯はインドネシアの幾つかの島々を横切っていたものの、過去の統計では
晴れる確率は良くて五分五分との予想だった。しかしなるべく東に行った方が
晴天率は高そうだったので、ハルマヘラ島の隣にあるテルナテ島へ出かけた。
日食当日は未明に雨が降ったが、日の出とともに晴れ間が広がり、第１接触の
頃には快晴になったので期待したが、その後北の空から雲が増えてきて、
皆既の瞬間は太陽の前に薄雲が居座ったまま迎えることになってしまった。
今回は、撮影の自動化を図ってコロナ・ダイヤモンドリングの撮影時には
カメラ操作を不要にしたので、6cmの望遠鏡でじっくり眺めることができた。
コロナは薄雲のため内部コロナしか見えなかったが、少し目立つプロミネンスの
ピンク色の姿が印象的だった。
撮影時刻 ： 2016年3月9日 0:53UTC頃（現地時刻＝9:53）
カメラ ： ニコンD810
望遠鏡 ： FSQ85ED＋エクステンダED1.5x D=85mm、f=680mm
露 出 ： １秒
撮影地 ： インドネシア テルナテ島 サッカースタジアム
第１接触の直前から第４接触の直後まで１０分ごとに魚眼レンズを使って撮影した
下の写真を見ると、日食中の雲の分布の変化が分かる。
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