残像（17）　2010年９月　アルプス谷・プラトー付近         　　　　　アルプス谷・プラトー付近 　　　　　　　　　下弦の少し前に撮影した、月面北部の光景である。右上の平坦な部分が雨の海、 　　　　　　　　　中央部下に拡がる平坦な部分が氷の海、雨の海と氷の海の間の山岳地帯は 　　　　　　　　　アルプス山脈で、その右端にある内部が平坦なクレーターがプラトーである。 　　　　　　　　　光線状態とシーイングが良いときにこの付近を眺めると、興味深い様々な地形が 　　　　　　　　　あちこちに見られ、月面の風景の中でも私が一番好きな場所の１つである。 　　　　　　　　　アルプス山脈を右上から左下に分断しているアルプス谷には、谷の中央を走る 　　　　　　　　　細い谷があり、口径２０cm以上の望遠鏡でシーイングが良い時でないと撮影が 　　　　　　　　　難しいので、月面写真の鮮明さのチェックポイントになっている。 　　　　　　　　　　撮影日時　：　２０１０年８月３１日　３時３７分 　　　　　　　　　　望遠鏡　　：　タカハシμ２５０　(D=250mm,f=3000mm)直焦点 　　　　　　　　　　カメラ　　：　ImagingSource DMK31AU03 (1024x768画素のUSBカメラ） 　　　　　　　　　　露　光　　：　1/60秒×30fps×15秒 　　　　　　　　　　画像処理　：　Avistackでスタック処理、PhotoshopCS3で階調処理、等 　　　　　　　　　　撮影地　　：　自宅天体観測ドーム