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眼視イメージに近い部分食
１２月１０日から１１日にかけて起こった皆既月食は、ほぼ南中時に天頂近くで
皆既になるという、天文学的には条件が良い月食だった。
ただ、前半の部分食と皆既食の間は雲が去来する天気で、思うような撮影は
出来なかったが、皆既が終わった後は快晴になり、以前から狙っていた
「眼視イメージに近い部分食」を再現するための撮影を予定通り行えた。
部分食を肉眼で見ると、太陽光が当たっている明るい部分と、本影に入って
いる暗い部分の模様が両方同時に確認できるが、普通に写真に撮ったのでは
どちらかしか再現できないという問題があった。そこで、コロナを再現する
ための多段階露光＋R-USM処理的な方法を試みて、試行錯誤の結果、何とか
眼で見た感じに近い画像に仕上げることが出来た。
撮影日時 ： 2011年12月11日 0:32(JST)
望遠鏡 ： タカハシTOA130＋テレプラス1.5x
カメラ ： キャノンＥＯＳ５Ｄmark2
露 光 ： ISO200 1/30s、1/8s、1/2s、２s
画像処理 ： PhotoshopCS3で、多段階露光の合成＋階調調整
撮影地 ： 自宅屋上ドーム
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