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Ｈα光で撮影した金星の太陽面通過
６月６日の金星の太陽面通過の観測は、当初梅雨前線より南の高気圧圏で
見ようとサイパン島に行く計画だったが、金環日食の疲れが出て出発直前に
入院して行けなくなり、何とか退院はしたものの調子は万全ではないので、
自宅の屋上ドームに待機して晴れることを期待するのみとなった。
日本の南岸に横たわる梅雨前線に沿って東進した台風の影響で、金星通過の
前半は太陽は雲で見えない状態が続いたが、４分の３ほど進んだ正午頃から
雲の割れ目から太陽が時々顔を見せるようになり、大きな黒点よりはるかに
目立つ真っ黒な丸い金星のシルエットを楽しむことが出来た。
台風の影響でシーイングが悪く、太陽に縁に目立つプロミネンスも無かった
ので、狙いたかった派手な画像は撮れなかったが、移動できない条件下で
Ｈα光による画像も得られたことで良しとすべきだろう。
撮影日時 ： 2012年6月6日 12時45分
望遠鏡 ： コロナドSolarMax90T＋0.5xレデューサ
カメラ ： ImagingSource DMK41AU02.AS
露光 ： 1/625s×15fps×10s
撮影地 ： 自宅ドーム（神奈川県小田原市）
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雲の切れ目が見られた、１３時過ぎの西空の様子 |
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